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「かわいくて守ってあげたくなる」以外の女の幸せ『ズートピア』

2016年に公開されたディズニーアニメ『ズートピア』は、『白雪姫』や『美女と野獣』のように、「美しく可憐な女の子が、王子様に愛されて幸せになれましたと。めでたしめでたし」という王道のディズニーストーリーではありません。

『ズートピア』の主人公ジュディは、めちゃめちゃ愛らしい容姿を持ちながらも、「愛されること」以外の方法で、幸せを掴む、新しい時代のヒロインなのです。

『ズートピア』は、「押しつけられたイメージ」と戦う人々の話

ズートピアは、肉食動物と草食動物が共存する、動物たちのユートピアのような世界です。

ただし、「キツネはずる賢い」「ウサギはかわいくてか弱い」など、「この生き物はこうに違いない」という偏見があちらこちらに見られる世界でもあります。

主人公のジュディは、ふわふわしたしっぽを持った小さくて可愛らしいウサギ。まさに人々が守ってあげたいと考えるような愛すべき存在です。

ですが、ジュディの夢は、より良い世界を作るために警察官になること。「非力で小さなウサギが警察官になるなんて無理」だと、両親を含め周囲から反対されたりバカにされたりしながらも、ジュディは夢を諦めず、過酷な訓練を耐え抜き、ついに、ウサギ初の警察官に、(それも首席で)なることができるのです。

美貌や優しさ以外の美徳を備えた新ヒロイン・ジュディ

『ズートピア』の新しいところは、これまでのヒロインのように美貌や心の優しさを武器に幸せを掴むのではない、と言う点です。

『白雪姫』は、その美貌で眠ったままに王子を魅了し、見初められて救われます。『美女と野獣』の美女は、その美しさで野獣を虜にし、心の優しさで、野獣を王子へと目覚めさせます。

『ズートピア』のジュディは、勤勉さと努力で自分の夢を掴み、王子に救われるのではなく、自分が世界を救おうと奔走します。ジュディは、先天的な美しさではなく、強い気持ちと信念によって自分の運命を切り拓く、新しい時代のヒロインなのです。

名作ヒロインに学ぶ♡幸せ女子になるヒント10:自分の可能性を信じる気持ち

ところで、なぜジュディは、「ウサギとはこうあるべき」という既存のイメージに負けることなく、なりたい自分になるために努力することができたのでしょうか。

それは、「自分にはできる」という自分の可能性を信じる気持ちが強かったからでしょう。

ここには、私たち人間も学ぶべきものがあると感じます。「どうせ〇〇だからできない」と本当はやりたいことに対して言い訳を考えるのは簡単ですが、くじけそうになったこそ、もう一踏ん張りして、自分の可能性を信じてみましょう。

「できるはず」だと信じて行動することが、自分の力を最大限発揮させるためには不可欠なことなのですから。



【PROFILE   今来今/Imakita Kon】

映画・舞台・漫画が好きなフリーライター。映画評・書評・恋愛コラムを執筆中。

https://twitter.com/imakitakon



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