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実力派女優ステイシー・マーティンは面倒な男は無理そう!?映画『グッバイ・ゴダール!』のイベントレポをお届け

昨年カンヌ映画祭でも上映され、ついに日本でも7月13日(金)に封切となる『グッバイ・ゴダール!』。本国フランスでは知らない人はいないというほど世界的名監督ゴダールと、世界的女優である元妻アンヌの繰り広げるほろ苦いラブストーリーです。今回は日本上映を記念して、アンヌを演じた若手実力派女優ステイシー・マーティンが登場!そのイベントをじっくりレポートしちゃいます。

 

フランスの名監督をモチーフにした映画を作ることにプレッシャーは?

熱狂的なファンがいることでも知られ、今でも監督を続けているジャン=リュック・ゴダール。彼がモチーフになる映画を撮ることはかなりのプレッシャーが予想されますが…?「もちろんプレッシャーというのは最初から感じていましたし、監督ともよく話し合いましたね。ただ、これは皮肉というか遊び心を持ってゴダールという人物を描いた作品。この映画ではゴダール作品を考察したりジャッジしたりしないということが最初から決められていたんです」と、元妻のアンヌさん目線から見たゴダールという一人の男性についての物語であることを強調。

「監督は原作(アンヌさんが書いた小説)にコメディのポテンシャルを感じたんです。なので、伝記調ではないコメディものになっています。熱いゴダールファンの方々の中には、カンヌ映画祭で公式上映をした時に“この作品は気に食わない”という方も正直いました。でも詳しく話を聞いてみると、“監督らしい作品だと思いましたか?”という質問には、“そう思う。映像は美しかったし、内容なとても笑えるものだった”とおっしゃってくれたので」

 

「ゴダールを知らない人が観ても面白いのか?」「ゴダールについては忘れて観てください」

ゴダールは世界的監督とはいえ、映画ファンでなければ日本人でも知らない人も多いはず。単刀直入に言って、そんな人が観ても面白いのか?という質問を投げかけてみると、「ゴダールのことは忘れて見ていただいて大丈夫です。邦画の題名は『グッバイ、ゴダール!』ですしね(原題は『LE REDOUTABLE』)」と言うと、会場からは笑いが起こりました。

「この映画はラブストーリーだしコメディだと思っている。ゴダールのことを知らなくても全然楽しめるし、むしろ知らないで見ることを楽しんでほしいと思っているんです。映画を見た後に、アンヌさんの本を読みたいと思ってくれたりゴダール作品を観たいと思ってくれたら、それはそれでとても嬉しいことではありますが。ゴダールについての知識やプレッシャーを全く感じずに見てもらいたいなと思う。アカデミー賞も受賞した監督の過去作『アーティスト』などがお好きな方はもうぜひ見ていただきたいです!」

 

才能を抜きにするとかなりめんどくさい男・ゴダールについて

アーティストらしい振舞いで、周囲を困惑させるちょっと面倒な男・ゴダール。こんな人とステイシーは付き合えるか?という問いには、個人的な見解として「実際二人は別れてしまうわけだし、つまりそういうことだと思う」と答えつつ、

「ゴダールは(自身や固定概念にたいして)問いかけをすることやめない人間。芸術家である自分を否定していき、常に変化し続けようとしています。(当時すでに世界的アーティストだったゴダールに対して)アンヌはこれからアーティストになっていこうとしていて、お互いに置かれている状況が違いました。

それをわかった上で最終的にアンヌは二人の関係の答えを出します。それまでに長い間彼を観察し、忍耐強く色んなことを受け止めた上で、“この人は自分が愛した男ではあるけれど、彼はこういう人間で、そしてこれは抗えないことなのだ”と。私はそのプロセスがエレガントで正直で誠実だったことに胸打たれました。芸術家ゴダールとしてそのままでいられるよう、二人の関係を解消するというのはとても勇敢なことだったと思う」と、相手の性格や態度を無理に変えようとしなかったアンヌに感動した様子。



 

実は日本育ちでもあるステイシー。東京の思い出は?

実は7歳から13歳まで日本に住んでいたというステイシー。今回の来日で印象は変わったか?と質問が飛ぶと、「やっぱり変わりましたね。私自身も大人になりましたし、街との関わり方が変わってきました。子供の頃に過ごした東京は、私にすごく自由を与えてくれた場所。

リセ(現:東京国際フランス学園、フランス政府管轄で教育が行われている学校)に通っていたのですが、一夏だけ日本の学校にも通ったことがあるんです。その時はクラスメイトがすごく真面目なのに驚きましたね。本当にたくさんの物を東京に与えられ、学びを得られました。日本のエッセンスは今も私の中に残っているんです」と、日本への思いを語ってくれました。

 

大ヒット作『中国女』の主演女優として、そしてゴダールの妻として、時代を駆け抜けた少女が過ごした輝かしい日々とは―。

<あらすじ>

20歳のアンヌは、パリで暮らす哲学科の学生。そんな彼女の人生に驚きの出来事が起こる。映画を変えたと世界中から注目される天才監督ジャン=リュック・ゴダールと恋に落ち、彼の新作『中国女』で主演を飾ることになったのだ。

新しい仲間たちと映画を作る刺激的な日々、そしてゴダールからのプロポーズ…。生まれて初めての体験ばかりの毎日に、アンヌはあらゆることを夢中で吸収していくが、パリの街ではデモ活動が日に日に激しくなり、ゴダールは次第に革命に傾倒していき――。

『グッバイ・ゴダール!』

公開日:2018年7月13日(金)新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー

監督 ミシェル・アザナヴィシウス

キャスト ルイ・ガレル/ステイシー・マーティン/ベレニス・ベジョ

配給:ギャガ

公式サイト:http://gaga.ne.jp/goodgy-g

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