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法人カードで分割払いはできる!支払う際の注意点やリボ払い可能なカードも紹介

法人カードでも分割払いやリボ払いが可能なカードは存在します。

JCB CARD Bizやライフカードビジネスライトプラスなど、分割払い対応の法人カードを選べば、高額な設備投資や急な仕入れ資金にも柔軟に対応可能です。

しかし、法人カードの中には手数料の発生や限られたカード種類など注意点もあります。

この記事では、法人カードの分割払いについて以下のポイントを詳しく解説していきましょう。

法人カードは分割払いできる?

結論からいうと、法人カードでも分割払いに対応している法人カードは存在します。

ただし個人向けクレジットカードと比較すると、分割払いに対応している法人カード(コーポレートカード)は少ないのが現状です。

法人カードの多くは経費管理や一括払いを前提としたサービス設計になっていますが、特に個人事業主向けに分割払いやリボ払いができる法人カードも増えてきています。

分割できるコーポレートカードやビジネスカードもある!

コーポレートカードやビジネスカードの中には分割払いできるものもあります。

実際に、多くの事業主が設備投資や大型の仕入れなど一時的に大きな支出が必要な状況で、分割払いを利用可能です。

またキャッシュフローの観点からも、毎月の支払いを平準化できるリボ払いは魅力的なオプションでしょう。

分割払いやリボ払いに対応している代表的なコーポレートカード・ビジネスカードには以下のようなカードがあります。

分割払い可能なビジネスカード
  • JCB CARD Biz(JCBブランド)
  • ライフカードビジネスライトプラス スタンダード
  • アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
  • 三井住友ビジネスオーナーズカード
  • オリコEX Gold for Biz

ただし分割払いする際には手数料がかかる場合もあるので、法人カードを選ぶ際は手数料コストと支払いスケジュールを慎重に検討してください。

分割払いができる法人カード5選!法人用と個人事業主用ともに紹介

ここでは法人向けと個人事業主向けの両方から、分割払いができるおすすめの法人カードを5つ紹介します。

それぞれの特徴を比較して、あなたのビジネスに最適な法人カードを見つける参考にしてください。

分割払いができる法人カード
  • JCB CARD Biz
  • ライフカードビジネスライトプラス スタンダード
  • アメックスビジネス ゴールドカード
  • 三井住友ビジネスオーナーズ
  • オリコEX Gold for Biz

JCB CARD Biz

項目詳細
分割払い手数料3回:2.10%、5回:3.40%、10回:6.70%、20回:13.50%
リボ払い手数料実質年率15.00%
分割回数3回、5回、10回、15回、20回など
追加カード最大9枚まで発行可能(年会費440円/枚)
国際ブランドJCB

JCB CARD Bizは、分割払いに対応した法人カードです。

このカードの最大の魅力は、JCBならではの安心感と国内で広く使える加盟店ネットワークにあります。

また年会費が初年度無料(次年度以降1,375円)なので、低コストで法人カードを利用したい中小企業や個人事業主に人気のカードです。

経費管理ツールとの連携も可能で、会計処理がスムーズに行えるのもメリットの一つでしょう。

JCB CARD Bizは分割払いの利用枠も比較的柔軟なので、ビジネスの成長に合わせて利用枠の増額申請も可能です。

ライフカードビジネスライトプラス スタンダード

項目詳細
分割払い手数料3回:2.01%、6回:4.02%、10回:6.70%、12回:8.04%
リボ払い手数料実質年率15.00%~18.00%
分割回数2回、3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回
追加カード最大5枚まで発行可能(年会費無料)
国際ブランドVISA、Mastercard、JCB

ライフカードビジネスライトプラス スタンダードは、小規模事業者や個人事業主向けの分割払い対応法人カードです。

このカードの最大の特徴は、創業1年未満の企業や個人事業主など創業間もない企業でも申込可能な点にあります。

また年会費も永年無料なので、なるべくコストを少なくしたい個人事業主も利用しやすい法人カードでしょう。

ライフカードビジネスライトプラス スタンダードは分割回数の選択肢も多く、最大24回までの分割に対応しているので高額な設備投資などを長期間に分散して支払うことが可能です。

アメリカン・エキスプレス(アメックス)・ビジネス・ゴールド・カード

項目詳細
分割払い(ペイ・フレックス)3回、6回、9回、12回、18回、24回
手数料実質年率6.9%~15.0%(利用額と期間により変動)
最低利用金額3万円以上の利用で分割払い可能
追加カード最大99枚まで発行可能(年会費13,200円/枚)
国際ブランドアメリカン・エキスプレス

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、高いステータスと充実したビジネスサポートが特徴の法人カードです。

グローバル展開している企業や経営者からの支持が高く、国際的なビジネスでの信頼性は抜群という評価を受けています。

空港ラウンジや旅行保険など、出張時に役立つ特典が豊富なことも頻繁に海外出張がある経営者に選ばれる理由です。

アメックスの法人カードは、一般的な分割払いではなく「ペイ・フレックス」というサービスを提供しています。

これは一括払いで請求された後でも、指定した利用分を分割払いに変更できる柔軟なシステムです。

三井住友ビジネスオーナーズ

項目詳細
分割払い手数料3回:2.01%、5回:3.35%、10回:6.70%、20回:13.40%
リボ払い手数料実質年率15.00%
分割回数3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回
追加カード最大19枚まで発行可能(年会費440円/枚)
国際ブランドVISA、Mastercard

三井住友ビジネスオーナーズカードは、安定した事業基盤を持つ中小企業や個人事業主向けの法人カードです。

大手銀行グループならではの信頼性と、決済オプションの組み合わせの多さが強みの法人カードでしょう。

実際に、三井住友銀行との取引がある企業は審査が有利になる傾向があり、銀行口座と連携した資金管理がしやすいという特徴があります。

オリコEX Gold for Biz

項目詳細
分割払い手数料3回:2.01%、6回:4.02%、10回:6.70%、20回:13.40%
リボ払い手数料実質年率15.00%
分割回数3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回
追加カード最大9枚まで発行可能(年会費1,100円/枚)
国際ブランドMastercard

オリコEX Gold for Bizは、中小企業や個人事業主向けの機能性とステータスのある法人カードです。

ゴールドカードでありながら比較的取得しやすい審査基準と、分割払いに強みを持つオリコならではの柔軟な支払いオプションにあります。

実際にオリコは消費者金融としても知られており、分割払いのノウハウを持っているのも特徴といえるでしょう。

また年会費が初年度無料(次年度以降1,955円)という点も、コストを抑えられ人気のポイントです。

法人カードで分割やリボ払いするメリット

法人カードで分割払いやリボ払いを活用することには、以下のようなメリットがあります。

法人カードで分割やリボ払いするメリット
  • 事業のための投資に利用しやすい
  • 月の支払いを均一にできる
  • キャッシュフローで一時的な資金繰りを改善できる
  • 二回払いやボーナス一括払いだと手数料がかからない場合がある

事業のための投資に利用しやすい

法人カードの分割払いは、事業拡大や業務効率化のための投資に活用しやすいカードとして知られています。

設備投資や高額な仕入れなど一度に大きな支出が必要になる場合に分割払いすることで、資金負担を分散できることが可能です。

また投資機会を逃さないためにも、すぐに利用できる資金調達手段として法人カードの分割払いは有効でしょう。

月の支払いを均一にできる

法人カードのリボ払いは、毎月の支払いを一定額に保つことができる便利な機能です。

企業のキャッシュフロー管理が簡単になるので、月々の支払いの予測が立てやすくなるというメリットがあります。

実際に、季節によって収益が違ったり収入と支出のタイミングにズレがある事業では、リボ払いが資金繰りの安定につながるでしょう。

キャッシュフローで一時的な資金繰りを改善できる

法人カードの分割払いやリボ払いは、一時的な資金不足を乗り切るための効果的なツールです。

売上金の入金タイミングと経費の支払いタイミングのズレを埋める「つなぎ資金」として活用できる点が、大きなメリットとなります。

実際に、多くの中小企業が直面する「売掛金の回収が遅れるが、仕入れや経費の支払いは待ってくれない」という状況を緩和するのに役立っています。

二回払いやボーナス一括払いだと手数料がかからない場合がある

法人カードの二回払いやボーナス一括払いは手数料がかからないケースが多いので、賢く活用すればコスト削減につながります。

一般的な分割払いは3回以上の分割を指していて、手数料が高くなってしまうことが多いです。

短期間で支払いを分散したいという場合に有効な手段といえるでしょう。

実際に多くのカード会社では二回払いを無金利で提供しており、手数料なしで支払いを分散できるサービスとして人気を集めています。

法人カードで分割やリボ払いするデメリット

法人カードの分割払いやリボ払いには多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在するので以下で紹介します。

法人カードの分割払いのデメリット
  • 手数料が高い
  • 繰り上げ返済が不可能な場合がある
  • 法人カードの種類は少なくなる

手数料が高い

法人カードの分割払いやリボ払いのデメリットとして、手数料負担が高いことが挙げられるでしょう。

一般的な法人カードの分割払いの手数料は実質年率15%前後、リボ払いでは15-18%程度と他の資金調達手段と比較して割高な設定です。

実際に、事業者向けの銀行融資(年率2-5%程度)やビジネスローン(年率5-9%程度)と比較すると、2-3倍の金利負担が発生することもあります。

繰り上げ返済が不可能な場合がある

法人カードの分割払いやリボ払いにおいて見落とされがちなデメリットが、繰り上げ返済の制限です。

一部の法人カードでは、はじめに分割払いやリボ払いを設定すると途中での繰り上げ返済ができない、あるいは制限されるケースがあります。

また、繰り上げ返済が可能な場合でも、すでに確定した手数料については返金されないことが多いという事実もあります。

法人カードの種類は少なくなる

分割払いやリボ払いに対応している法人カードを選ぶと、選択肢は限定されてしまうというデメリットがあります。

市場に流通している法人カードの中で、分割払いやリボ払いに対応しているのは一部に限られているのが現状です。

実際大手銀行の法人カードなどは一括払いのみで、分割払いのオプションがないケースが多く見られます。

法人カードで分割払いする際の注意点

法人カードの分割払いやリボ払いは、適切に活用すれば資金繰りを改善するツールになりますが、注意点もいくつかあるので紹介します。

一括払いより資金管理の手間がかかる

法人カードの分割払いは、一括払いの場合と比べて資金管理の手間がかかります。

複数の請求が長期間にわたって発生するため、経理処理や支払い管理が複雑になってしまうデメリットが考えられるでしょう。

実際に多くの中小企業では、経理担当者の負担が増えてしまったり会計ソフトでの処理が面倒になってしまうケースが生まれています。

支払いに遅れてしまうと信用情報に傷がつく

法人カードの分割払いにおいて、支払い遅れによる信用情報への悪影響も注意すべきでしょう。

一度でも支払いが遅れてしまうと、その情報が法人としての信用情報に記録されてしまうリスクがあります。

実際に法人カードの支払い遅延は、「CIC」や「JICC」などの個人信用情報機関だけでなく「TSR」や「TDB」といった企業信用調査機関にも記録される可能性があります。

追加カードの発行枚数が少ない場合がある

分割払いに対応している法人カードは、追加カード(家族カードや従業員カード)の発行枚数に制限がある場合が多いでしょう。

これは、分割払い機能のあるカード会社がリスク管理のために設けている制約の一つです。

実際に分割払い対応の法人カードでは、追加カードの上限が5~10枚程度に設定されているケースが多く見られます。

分割払い対応法人カードの追加カード枚数
  • JCB CARD Biz:最大9枚
  • ライフカードビジネスライトプラス:最大5枚
  • 三井住友ビジネスオーナーズ:最大19枚
  • オリコEX Gold for Biz:最大9枚

法人カードの分割払いに関してよくある質問

分割払いが使える法人カードはありますか?

分割払いが使える法人カードはあります。

JCB CARD Bizやライフカードビジネスライトプラス、三井住友ビジネスオーナーズカードなどが分割払い対応の法人カードです。

設立一年未満でも分割払いが使える法人カードはありますか?

設立一年未満の企業でも利用できる分割払い対応の法人カードはあります。

ライフカードビジネスライトプラスやオリコEX Gold for Bizは比較的新しい企業でも申し込み可能です。

個人事業主として開業したばかりなら、個人の信用情報をベースに審査するビジネスカードも選択肢として検討しましょう。

法人カードの支払いを一括払いから分割払いに変える方法はありますか?

法人カードで一括払いとして利用した後、分割払いに変更できるかはカード会社によって異なります。

アメリカン・エキスプレスの「ペイ・フレックス」のように、請求確定後でも分割払いに変更できるサービスもありますよ。

まとめ

法人カードでも分割払いが可能なカードはあるので、企業の資金繰りや投資戦略に役立つでしょう。

一方で、手数料コストや管理の煩雑さなど、注意すべきデメリットも認識しておく必要があります。

法人カードの分割払いは、企業の大きさや事業の特性によってメリットも変わるでしょう。

特に、季節変動の大きなビジネスや設備投資が必要なタイミングでは、資金繰りを改善する強力なツールとなります。

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