スマホでなんでも済む時代。
それでも2025年9月、SNSやニュースでじわじわ話題になったのが“手書きブーム”でした。
「デジタルに疲れた」「自分の本音を整理したい」という声が増え、ノートや万年筆、日記帳が再び人気を集めています。
書くことはもう古い?―いえ、むしろ今だからこそ“自分と向き合う時間”として、手書きが選ばれているのです。
なぜ“手書き”が見直されているの?

出典:photo-ac.com
① 頭と心を整理できる“デジタルデトックス”
9月は季節の変わり目で、気持ちが落ち着かないという人も多い時期。
SNSやLINEで常に誰かと繋がっている状態が続く中、「紙に書く時間が一番リラックスできる」と感じる人が増えています。
スマホを閉じて、静かな場所でペンを動かす―たった10分でも、頭の中が不思議と整う。
特に仕事や人間関係で“考えすぎてしまう女性”にとって、この手書き時間は“心の整理術”として注目されています。
② 「文字」に感情を込めるという行為
SNSでは絵文字やスタンプがあふれていますが、手書きには“自分の癖”や“その時の心”が表れます。
字の大きさ、筆圧、行間の余白―それらすべてがその日の気分。書くことで、自分でも気づかなかった本音が浮かび上がる。
「悩みをノートに書いたらスッキリした」「書くことで答えが見えた」という投稿も多く見られました。
③ “書く文具”の進化がブームを後押し
2025年9月には、文具メーカー各社が“日常を彩る手書きアイテム”を続々と発売。
透明インクの万年筆、香りつきノート、くすみカラーの手帳カバーなど、「眺めるだけで癒される文具」がSNSで話題に。
「書くことそのものが楽しい」「文字を通して気分を整える」というライフスタイルが、若い女性の間でも広がりました。
女性に人気の“書く時間”のつくり方
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① 朝5分だけ、今日の気分を書く
「今日やりたいこと」「今日の気持ち」を簡単に書くことで、1日の軸ができます。特に朝に気持ちを整理すると、夜の疲れ方がまったく違うと言われています。
② 夜に“感情のメモ”を残す
寝る前、スマホを見る代わりにノートを開いて、「今日うれしかったこと」「嫌だったこと」「忘れたくない一言」を3行だけ。言葉にすることで、感情のリセットができ、睡眠の質も上がります。
③ 好きなペンと紙を選ぶ
「どんなペンを使うか」「どんな紙に書くか」で気分が変わるのも、手書きの魅力。
例えば
• インクの色を“今の気分”で選ぶ(青=集中、オレンジ=前向き)
• 香りつきノートで季節感を出す(9月は柑橘やウッド系が人気)
• 紙の質感にこだわる(ざらっとした紙は“考える時間”向き)
SNSでも話題になった“手書き文化”の広がり
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“#手書き日記”“#紙のある暮らし”がトレンド入り
TikTokやInstagramでは、文具を並べた“手書き動画”が人気に。ペンの音やページをめくる音に癒されるASMR系の投稿も急増しています。「夜に見ると落ち着く」「紙とインクの音が好き」とコメントする女性も多く、手書きが“心のリズムを取り戻す文化”として再評価されているのがわかります。
まとめ
2025年9月、再び注目を集めた“手書き”。
それは単なるノスタルジーではなく、「自分を整えるための新しい習慣」。手帳を開く音、ペンを走らせる時間、書いた文字の温かさ。
その小さなひとときが、デジタルでは得られない“自分との対話”になります。心がざわつく夜、スマホを置いてペンを手に取ってみてください。きっと静かな“あなた自身の声”が、紙の上でそっと動き出すはずです



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