韓国コスメに始まり、中国コスメやタイコスメなど、美容業界のブームを牽引しているアジアンコスメ。
今回は、新たなトレンドとして注目されているマレーシア発の「ハラールコスメ」をご紹介します。
出典:stock.adobe.com
“ハラールコスメ”とは?
2030年には、キリスト教徒を抜いて世界第一位の宗教人口となるといわれるイスラム教徒。
出典:stock.adobe.com
イスラム教徒であるムスリムは、世界で約16億人存在し、その6割は人口の多いインドネシアや、1人あたりのGDP(国内総生産)が高いマレーシアなどのアジア圏の国が占めると言われています。
「ハラールコスメ」の“ハラール(Halal)”とは、アラビア語で“合法”や“(イスラム法で)許された”という意味。
出典:stock.adobe.com
イスラム教では禁止されている食材(豚肉や酒類など)があり、ムスリムはそれらを含まない“ハラール(Halal)”に基づいた食事を摂取しているのだとか。
そして、ムスリムの女性は、アルコールやグリセリンなど、イスラム教で使用を禁じられている成分を含まない「ハラールコスメ」を使うのが基本とされています。
出典:stock.adobe.com
そんなムスリム向けの「ハラールコスメ」は、マレーシア政府ハラール認証機関(JAKIM)が発行する“ハラール認証”を受けたコスメ。
国外での信頼度が高い“ハラール認証”を受けたコスメは、現在世界中で注目されており、多くのグローバル企業がこの認証を受けてムスリム市場へと参入しているのだそうです。
マレーシア発!人気ハラールブランド3選
Breena Beauty(ブリーナビューティー)
人気美容ブロガーで一児の母であるSabrina Tajudin氏が2014年に立ちあげたブランド。
この投稿をInstagramで見る
リキッドファンデーションや肌触り抜群のメイクブラシに定評があり、マレーシア国内で大きな支持を集めています。
出典:breenabeauty.com
人気ブロガー発のブランドらしくSNSを駆使した情報発信を行なう『Breena Beauty(ブリーナビューティー)』は、ムスリムだけでなくナチュラルコスメ派にも支持されています。
▶︎『Breena Beauty(ブリーナビューティー)』公式サイト(英語)
Simplysiti(シンプリシティ)
マレーシアの歌姫として有名なSiti Nurhaliza氏により、2010年に立ちあげられたブランド。
出典:simplysiti.com
人気歌手として老若男女を問わず多くの人々に愛され、マレーシアのエンタメ界の女王として名高いSiti Nurhaliza氏が、自ら広告出演やPR活動を行うことで幅広い年齢層からの人気を獲得することに成功。
出典:simplysiti.com
Instagramのフォロワーは現在19万人、メンズコスメも展開し、Z世代からアラフォー世代まで広く親しまれています。
▶︎Simplysiti(シンプリシティ)公式サイト(英語)
Velvet Vanity(ベルベットバニティ)
2016年に立ちあげられた比較的新しいブランド。
出典:velvetvanity.co
マレーシア初のヴィーガンブランドとして知られる『Velvet Vanity(ベルベットバニティ)』では、動物実験を行わず、動物由来の成分を一切使用しないクルエルティフリーであることを全面にPR。
一部アパレルも取り扱いがあり、女性だけでなく男性のファンも多いのだとか。
▶︎『Velvet Vanity(ベルベットバニティ)』公式サイト(英語)
イスラムならではの厳しい認証を受けた“ハラールコスメ”に大注目
宗教上の理由から、ヒジャブを巻いて髪を隠す分、女性たちのメイク技術が高さが際立つイスラム教徒(ムスリム)の多い国々。
出典:stock.adobe.com
色鮮やかなアイシャドウや、くっきりとはね上げられたアイライン、マットな質感のリップが醸し出すエキゾチックな雰囲気は、同じ女性でも思わず魅了されてしまうほど美しいですよね。
出典:stock.adobe.com
近年、そんなムスリムの女性達も愛用するマレーシア発の“ハラールコスメ”に注目が集まっています。
“ハラールコスメ”とは、動物由来成分やアルコールなどを使用せず、イスラム法で合法であり、健康的かつ清潔、尚且つ安全性が高く高品質であるという、イスラムならではの厳しい基準をクリアした商品のみ受けられる認証をクリアしたコスメを指します。
出典:stock.adobe.com
今美容業界で次のトレンドとして注目されている“ハラールコスメ”で、ムスリム女性のように華やかなメイクアップを楽しんでみてはいかがでしょうか。