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6月の第3日曜日といえば「父の日」。しかし、母の日ほど盛り上がらない印象がある…そんな声も少なくありません。実際にある調査では、「母の日に比べて父の日は忘れられがち」という結果も。とはいえ、“ありがとう”の気持ちは、どんな時代も変わらず心にあるもの。
令和の今、若い世代は父の日をどう捉えていて、どんな方法で感謝を伝えているのでしょうか? 実際の声やトレンドを交えながら、「今っぽい父の日の過ごし方」についてご紹介します。
◆ なぜ“父の日離れ”が起きるのか?
「父の日を祝う」という文化は、アメリカ発祥。日本でも1980年代には百貨店やメディアを中心に広まりましたが、近年は“存在を忘れていた”という声が増加傾向。
● 理由1:父親との距離感がある
「母親とは日常的にLINEするけど、父とは年に数回…」という声も。父との関係が“ドライ”になりがちな日本では、感謝の表現をストレートにしづらい傾向があります。
● 理由2:照れくさい文化
日本人特有の“感情を言葉にするのが恥ずかしい”という国民性も背景に。「感謝はしてるけど、あえて言うのは気恥ずかしい」という20~40代は特に多いようです。
◆ 令和の若者が選ぶ「父の日の感謝の伝え方」
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時代と共に、感謝の伝え方もアップデートされてきています。SNSや動画メッセージ、さりげないプレゼント…。どんな方法が“今っぽい”のでしょうか?
● 1. SNSで「ありがとう」を投稿
InstagramやX(旧Twitter)で、「#父の日ありがとう」や「#父に感謝」などのハッシュタグ付き投稿がじわじわ増加中。あえて本人には見せない“照れ隠し型”の投稿が人気です。
例
「昔は怖かったけど、今思うと一番の味方だった。ありがとう、父。」
「口うるさいのも、全部愛だったんだなって、今なら分かる。」
● 2. ボイスメッセージや動画を送る
LINEのボイスメッセージやショート動画で「ちょっとだけ話す」。直接会わなくても、声で気持ちを伝えるスタイルも人気に。「たった10秒でも、声で“ありがとう”を言われるとグッとくる」と話す50代のお父さんも。
● 3. “モノ”より“コト”重視のプレゼント
今は“形あるプレゼント”より“体験を贈る”スタイルが人気。
• 父の好きな映画に一緒に行く
• ちょっといい焼肉を奢る
• 家族で温泉旅行をプレゼントする
“思い出を一緒に作る”ことが、今の父の日の新しい流行になりつつあります。
◆ 父の日、実際に何を贈ってる?
人気ギフトをジャンル別にご紹介。
【食品・飲料系】
• 地ビールの飲み比べセット
• 高級缶詰(おつまみ系)
• ステーキ肉・うなぎ・牛タンなど“ごちそう系”
【実用品】
• ブランドハンカチやネクタイ
• オーダー靴下や名入れアイテム
• スマートウォッチ(健康管理目的)
【サブスク系】
• オーディオブック(AudibleやSpotifyプレミアム)
• 珈琲・日本酒・チーズなどの月替わり定期便
年齢が高くなるほど「健康意識」が高まるため、“健康×趣味”のセットは特に好評です。
◆ 実は父も「言われたい」と思っている
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面白いデータとして、ある意識調査では、60代男性の約7割が「本音では“ありがとう”と言われたい」と回答。
普段は寡黙なお父さんでも、心の中では子どもからの言葉を待っているのです。
「正直なところ、たとえ500円の缶ビールでも『ありがとう』って言われながらもらえたら泣く自信がある」
(東京都・64歳・会社員)
◆ まとめ:父の日こそ“さりげない感謝”を伝えるチャンス
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母の日ほど派手に祝われることは少ない父の日。でもその分、“気持ちが伝わりやすい日”でもあります。プレゼントがなくても、メッセージ1通、声かけひとつで十分。「いつもありがとう」「無理しないでね」そんな一言が、父親にとっては一番うれしい贈り物なのかもしれません。
今年の6月、あなたはどんな形で父に感謝を伝えますか?