安部さんとスマテンの紹介、スマテンに入社したきっかけ
コロナ禍の2022年に入社し、スマテンで丸3年、現在は4年目を迎えた安部さん。それまでは携帯電話の販売、医療事務、食品商社の営業事務と、事務系のキャリアを歩んできました。「基本的にずっと事務職ですね」と語る彼女。多くの人々の日々の“安全”を縁の下で支えるスマテンの事業の一翼を担う中で、安部さんは専門知識の壁に直面します。「入社してすぐ、書類に出てくる専門用語が全然わからなくて。消防署からの問い合わせにも的確に答えられず、業務効率が悪いなと感じていました」。この悔しさと、「もっと深く業務を理解し、安全を支えるプロとして貢献したい」という思いが、彼女を消防設備士の資格取得へと突き動かしました。
1日の仕事の流れ
安部さんの1日は、朝8時半の出社から始まります。オフィスで水を一杯飲み、軽く掃除を済ませ、コミュニケーションツールSlackをチェックして業務モードへ。9時からは事業運営部・運営バックオフィスチームの朝会。業務連絡だけでなく、最近読んだ本の話など、メンバーが思い思いに一言話す和やかな時間です。
朝会が終わると、リーダーとして各メンバーにタスクを振り分け、各自の業務がスタート。安部さんの主な業務は、消防設備点検の結果に基づき、消防法規に則って行政へ提出する報告書の作成・管理です。これはまさに、点検という現場作業を「安全の証明」として形にする重要なプロセス。その他、オフィスでしか処理できない書類整理や、時にはトラブル対応も。お客様や点検業者さんとのやり取りも日常的で、チャットでは1日に10件から多い時で20件以上、簡単な確認事項から専門的な相談まで幅広く対応します。
「行政への書類提出も行いますし、提出後に問い合わせが来ることもあるので、その対応も大切な業務です。無事受領が完了し、その報告書をアップロードすることで一区切りですね」。8人のチームメンバーと連携を取りながら、日々、オフィスから多くの建物の安全を支えるための業務に励んでいます。
インタビュー:仕事のやりがい、難しさ、資格取得の経緯、スマテンの社風・働きがい、今後の目標
――仕事のやりがいや、やっていてよかったと思う瞬間は?
「4月からお客様対応も増えてきたので、直接『ありがとう』と言葉をいただけることがあって、それがすごく嬉しいですね。資格を取ったことで自分に自信がつきました。それまでは少しネガティブなところもあったかもしれませんが、今はマインドも変わり、仕事も前向きに頑張ろうと思えるようになったのが大きいです」。安全を守る仕事の一端を担っているという実感が、日々の原動力になっているようです。
――入社当初の難しさは、どのように乗り越えましたか?
「やはり専門用語の壁ですね。消防署からの問い合わせに即答できない自分にもどかしさを感じていました」。その“難しさ”をバネに、資格取得という具体的な行動に移しました。「乙種6類」という、消火器に関する消防設備士の資格です。「これは一番最初に受ける人が多い入門的な資格なんです」と謙遜しますが、取得への道のりは平坦ではありませんでした。
「上司との面談で『資格を取ってみては?』と背中を押してもらったのが大きいです。会社が参考書を支援してくれたり、社内にある問題集を使ったりして、完全に独学で。3ヶ月くらい、仕事の後や休日に時間を決めて短期集中で一気に勉強しました。まわりにも『資格取ります!』と宣言して、自分を追い込んでました(笑)」。以前、医療事務の資格を取った経験も、「自信がなくて、せめて資格を」という思いからだったと語る安部さん。その時の成功体験が、今回も彼女を支えたのかもしれません。
試験会場では男性が多いものの、「だんだん女性の受験者も増えている感じがしました」とのこと。現在、「乙種7類(漏電火災警報器)にも挑戦中で、一度は不合格だったものの、「またチャレンジしたいです。設備ごとに資格が分かれているので、1つでは全体をカバーできないんです」と、プロとしての知識探求に余念がありません。
――スマテンの社風や働きがいについて教えてください。
「今の運営バックオフィスチームは8人体制で、全員女性なんです。年齢が近いメンバーも多くて仲が良く、とても働きやすい職場だと思います」。ランチタイムは、お弁当を持参してチームメンバーと一緒に食べることもあれば、一人で静かに食べることもあり、自由な雰囲気が魅力だそう。「事務職が自分には向いていると思っていますし、今の環境には満足しています」。
――今後の目標は?
「4月から『運営バックオフィス』という独立したチームになったので、そこをしっかりと引っ張っていける存在になりたいです。特に女性が多いチームなので、例えば急なお休みにも柔軟に対応できるような体制を整えたり、業務効率を上げるためのシステム面の改善も進めていきたいと考えています」。チームをより良くし、メンバーが働きやすい環境を追求する姿勢は、まさにリーダーのそれです。
仕事とプライベートの両立、リフレッシュ方法など
「プライベートは、完全に仕事とは切り離しています」と語る安部さん。定時は18時で、繁忙期(4月~6月と年末)には残業もあるものの、基本的には19時には退社し、自分の時間を大切にしています。 「お酒が好きなので、週末は友達と飲みに行ったり、食事をしたりしてリフレッシュしています。あと、自分へのご褒美に次の給料で何を買おうか調べたりするのも楽しみの一つです(笑)」。オンとオフをしっかり切り替えることが、日々の業務への活力に繋がっているようです。
社会貢献と自己実現を両立する働き方、読者へのメッセージ
専門知識を身につけ、日々の業務を通じて多くの人々の「安全」という社会貢献をしながら、資格取得やチームの牽引といった目標を通じて「自己実現」も目指す安部さん。彼女の働き方は、スマテンというフィールドで輝いています。
最後に、読者へのメッセージをいただきました。 「私は今、誰もが働きやすい環境を目指して行動しています。そんな環境で一緒に頑張ってくれる仲間がいたら嬉しいです!」