エイジングケア化粧品に含まれる有効成分「レチノール」で知られる『ビタミンA』。
今回は『ビタミンA』の美容効果や好転反応などを解説します。
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『ビタミンA』が肌に良い理由
“皮膚のビタミン”と呼ばれるほど、健康的な肌作りをサポートしてくれる栄養素『ビタミンA』。
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『ビタミンA』は、ニキビや吹き出物といった肌表面のトラブルだけでなく、シワ、シミといった肌内部の悩みにもアプローチすることができます。
主な美容効果
・ハリやツヤ、しみ、しわといった光老化によるエイジングサインの改善
・毛穴の詰まりを解消
・炎症性のあるニキビや吹き出物の抑制
・ニキビによる色素沈着やニキビ跡の改善
しかし、『ビタミンA』は、本来人間の肌内部に備わっている栄養素ではあるものの、紫外線などの外的ダメージにより破壊されてしまうのだとか。
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そのため、肌の健康状態を保つには、常に肌から補給することが大切だと考えられています。
“A反応”こと「レチノイド反応」とは?
『ビタミンA』が不足して新陳代謝が滞っている状態の肌に、急に「レチノイド(ビタミンA)」を補給することで、肌のターンオーバーが速くなって角質の排出が活発化し、皮剥けが生じます。
また、一時的に肌のバリア機能が低下することによって、刺激を感じやすくなり、赤みや痒み、乾燥症状や新しいニキビができる場合もあります。
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これらの現象を「レチノイド反応(通称“A反応”)」と呼びます。
「レチノイド反応」は、アレルギー反応や毒性反応ではないので、皮膚が『ビタミンA』に慣れると自然に治まってきます。
「レチノイド反応」が出た場合の対処法
塗布後すぐにピリピリとした刺激や赤みを感じるアレルギー反応や毒性反応とは異なり、「レチノイド反応」は、ほとんどが塗布後すぐには現れず、翌日から数日ほど経ってから症状が現れることが多いと言われています。
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せっかく肌の状態を良くしようと『ビタミンA』を取り入れたスキンケアを始めても、乾燥や赤み、皮剥け、新たな肌トラブルなどが起こると「肌に合っていないスキンケアを使ってしまった」と悩んだり、焦ってしまいますよね。
ですが、『ビタミンA』は、元々肌に備わっている栄養素なので、“肌に合っていない”というわけではありません。
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“A反応”こと「レチノイド反応」を鎮静するには、ビタミンAケアをしっかりと続けることが大切。
『ビタミンA』が肌に貯蓄されていくことで徐々に慣れていき、一定量を受け入れられるようになるので、かゆみ、乾燥、赤みなどの症状も自然に治まっていきます。
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「レチノイド反応」は、『ビタミンA』初心者が必ず越えなければならない壁。
一時的な肌荒れには落ち込みますが、いずれの症状も早い人は数日程度、平均的に1~3週間で治るといわれており、「レチノイド反応」を耐え抜くことで健康的な肌に生まれ変わることができるため、根気強く使用を続けましょう。
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いかがでしたでしょうか。
次回は『ビタミンA』ケアのドクターズコスメブランドをご紹介します。